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    大人気ない2人 【イベント】小飼弾×成毛眞 今こそ、ベストな多読術―本からしか得られない、真の教養とは―

    渋谷東急本店7FにできたMARUZEN&ジュンク堂のオープン記念イベントに行ってきた。
    無料でこんなに面白いトークを聞けるのだから、東京って便利。

    「大人気ない大人」であるはずの成毛さんが「大人げ満載」の司会っぷりで、弾さんの様々な話を引き出していた。アジェンダも打ち合わせも無いように感じたが、これだけの2人を集めればしっかりとイベントとして成立するもんなんだな。

    ■褒めることは金になる
    成毛さんはご自身のブログが評価されていることについて、日本の美術館を引き合いに出して解説していた。他の新聞・雑誌の書評は、「評論」することを目的としているため、面白い本も面白くない本も取り上げられるが、成毛さんのブログは「書評」ではなく、「おススメ本の紹介」が目的なので、成毛さんが面白いと思った本しか取り上げられない。日本の美術館にあれだけの人が足を運ぶのは、飾ってあるもの全てがキュレーションされた一流の作品であるからで、良い作品・悪い作品が並べて展示されている美術館には行きたくないよね。という話。
    すかさず弾さんが、「イタリアには壁一面に絵という絵を並べている美術館があって・・・」と切り込むところはさすが。
    けちをつけることは簡単だが、本当の意味で「褒める」ことは難しい。下手に「褒める」と、けなすことになる。広告代理店もクライアントの商品を「褒める」ことでお金を貰っているといえるかもしれないが、お金を貰えるだけの「褒め方」ができているかどうかは不明。

    ■制約と自由
    「制約」の中でどれだけのことができるかについて考え、行動することこそが自由である。弾さんはツイッターや俳句・川柳を引き合いに出しながら、制約の重要性を解説し、成毛さんは書評連載の「文字数」という制約が文章技術に磨きをかけると仰っていた。小林よしのり氏も新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論で、「自分を本当に自由にしてくれる制約とは何か」と書いていたと思うが、自分はまだ見つかっていない。質疑応答の時間にお二人にも質問したが、まだまだ考えねば。

    ■愚者の意見も必要(追記)
    「どのような編集者と仕事したいか/したくないか?」という質問に対して、お二人とも「多様な意見が欲しいので、色んな編集者と仕事したい」という答え方をされていた。弾さんは頭の良い人の集団にいるときは、勤めて愚かな意見を言うようにしているらしい。「生物多様性」が取り上げられることが多くなったが、どのような遺伝子が重要であるかを事前に知ることはできないのと同様、どのような視点から発せられる意見が有用かも事前には分からないのかも。

    ■その他
    ・お二人のアナロジーが理解できずに悔しい部分があった
    ・成毛さんが「大人」の進行をしていた
    ・弾さんは突き抜けている
    ・このブログも良い美術館にしたい(いつの日か)
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    プロフィール

    mrkmhiroshi

    Author:mrkmhiroshi
    広島(高校まで)京都(大学・大学院)東京(会社員)
    現在は噂の西麻布に住んでます
    成毛眞代表のHONZに参加してます http://honz.jp/
    職業:マーケティングコンサルタント
    趣味:読書、トレーニング、映画

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