"3"年に意味はない 【読書】会社は2年で辞めていい 山崎元
採点:★★★☆☆
転職、キャリアプランについて考えている人におススメ。新卒の人にも参考になる
本書は”採用氷河期”等という本も出ていた売り手市場の2007年に出された本だが、その内容は今でも大いに参考になる。著者の12回の転職経験を皆が共有できるレベルまで抽象化した良書。
転職、キャリアプランについて考えている人におススメ。新卒の人にも参考になる
本書は”採用氷河期”等という本も出ていた売り手市場の2007年に出された本だが、その内容は今でも大いに参考になる。著者の12回の転職経験を皆が共有できるレベルまで抽象化した良書。
![]() | 会社は2年で辞めていい (幻冬舎新書) (2007/11) 山崎 元 商品詳細を見る |
「3年は我慢しなさい」等と言う人が沢山いるが、なぜ2や4でなく3なのか論理的に答えられる人は少ないだろう。著者は2年の我慢を推奨しているわけではなく、自身の成長や会社の状況を”自分で判断”すれば、どんなタイミングでも転職すればよろしいと説いている。
最初の会社を8ヶ月で辞めてしまった自分には非常に納得できる。自分の進んでいる道が自分の思い描くゴールに結びつかないのなら、一秒でも早く引き返したほうが良い。「自分がどんな道を進んでいるかに対する理解」や「自分の描くゴールの妥当性」を判断にするためには3年必要である、という経験則から3年と言っているのだろうが、そんなものは個々人の状況や能力で大きく変わってくる。
何度も転職を繰り返しながら著者の市場価値が下がらなかったは、職能の明確な絞込みとそれに対する努力が大きな要因だろう。新卒の頃から「ファンドマネージャー」という軸で自分の仕事を大きくすることを目的とした転職だから良かったが、これがファンドマネージャー⇒マーケター⇒人事などという変遷ではこうはいかないだろう。また、学術論文を読むなどして勉強しつつ、匿名で様々な記事を書くといった努力も惜しんでいない。
「やりたいこと」「極めたい職種」が明確な人には、キャリア関連本は本書で十分。よいノウハウ本だ。
しかし、著者にとっての「ファンドマネジャー」がないの人はこの本を参考にすべきではない。多くの人は自らの専門性を何にすべきかで悩んでいるのだろうと思う。これは転職に関するノウハウ本なので、当然Whatについては書かれていない。そんなものは自分で考えるべきなのだ。
最初の会社を8ヶ月で辞めてしまった自分には非常に納得できる。自分の進んでいる道が自分の思い描くゴールに結びつかないのなら、一秒でも早く引き返したほうが良い。「自分がどんな道を進んでいるかに対する理解」や「自分の描くゴールの妥当性」を判断にするためには3年必要である、という経験則から3年と言っているのだろうが、そんなものは個々人の状況や能力で大きく変わってくる。
何度も転職を繰り返しながら著者の市場価値が下がらなかったは、職能の明確な絞込みとそれに対する努力が大きな要因だろう。新卒の頃から「ファンドマネージャー」という軸で自分の仕事を大きくすることを目的とした転職だから良かったが、これがファンドマネージャー⇒マーケター⇒人事などという変遷ではこうはいかないだろう。また、学術論文を読むなどして勉強しつつ、匿名で様々な記事を書くといった努力も惜しんでいない。
「やりたいこと」「極めたい職種」が明確な人には、キャリア関連本は本書で十分。よいノウハウ本だ。
しかし、著者にとっての「ファンドマネジャー」がないの人はこの本を参考にすべきではない。多くの人は自らの専門性を何にすべきかで悩んでいるのだろうと思う。これは転職に関するノウハウ本なので、当然Whatについては書かれていない。そんなものは自分で考えるべきなのだ。
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