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    好きだから上手?上手だから得意? 【書評】How pleasure works Paul Bloom

    採点:★★★☆☆
    「モチベーション」や「やりがい」に興味のある/悩んでいる人にはおススメ。英語も平易な方?

    著者はイェール大学心理学教授のようだ。心理学者の書いた本は抽象的な言葉の羅列で意味が取り難い、というか無いように感じる、ので最近は敬遠していたが、アマゾンの評価が高かったので購入。本書で引用される論文は幅広くジャレドダイヤモンドなんかも出てくる。
    エルビスプレスリーの家にただ「落ちていた」だけの木に大金を注ぎ込む人間の思考について考察する一冊。
    How Pleasure Works: The New Science of Why We Like What We LikeHow Pleasure Works: The New Science of Why We Like What We Like
    (2010/06/14)
    Paul Bloom

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    英語は読むのが遅いので、読了に日本語の本の10倍くらいの時間が掛かるのだが、本書は章毎に独立した内容となっているので、気になった章だけ読んでも面白い。電子書籍化が進めば、気になった1章だけ購入する等ということも出来るようになるのだろうか?数百ページをベースとして書かれている現在の本の1章だけを切り出して販売するのはナンセンスだが、1冊が本書一章分くらいの本も出てくるだろう。何百万回も言われているかもしれないが、ネットはあらゆるものをマイクロ化してしまうようだ。アゴラブックスで池田信夫氏が既に取り組んで入るし。

    漫画の設定で出てくる兄妹間の恋愛がどのような時に発生する/しないのかというエピソードは興味深い。結論から言ってしまうと、恋愛感情を抑制するものはDNAではなく、幼少期の共同生活なのだ。血が繋がっていようがいまいが、幼少期に同じ女性の乳をのみ育てられた男女には恋愛感情は芽生え難いらしい。反対に、血が繋がっていても幼少期に離れ離れで育てられて、成熟した後に出会った男女は恋愛関係に発展できる。実際に、幼少期に離れ離れになり、偶然であった血の繋がった兄妹が結婚後兄妹であることに気付いた例もある(発覚後も恋愛感情は減衰しなかったらしい)。

    これは一種の防衛機能のようなものだろうか。近親相姦は弱い子供を発生させやすいので避けなければならないが、誰が自分と血のつながりがあるかは分からない。人間の赤子を1人で生きていけるようになるまで育てることのコストを考えると、同じ成人に育てられている人間は血の繋がっている確率が高い、という判断をする機能を持った人間が淘汰圧に絶えることが出来たのかな。

    その他にも我々の生活が如何に「空想」に満ちているかといった話など人間の一見「奇妙な」性質について様々な例を挙げながら解説している。ロボットとは何かの石黒浩とは正反対のアプローチだが、このような正攻法による人間観察もやはり面白い。

    余談。ついにKindleDXを購入したので、本書が恐らく紙で買う洋書の最後の1冊となる。洋書は高いし、分厚いし、重いし、紙が汚いので、Kindleで十分満足である。
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    Author:mrkmhiroshi
    広島(高校まで)京都(大学・大学院)東京(会社員)
    現在は噂の西麻布に住んでます
    成毛眞代表のHONZに参加してます http://honz.jp/
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    趣味:読書、トレーニング、映画

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