若者に元気がないのは若者のせい? 【書評】この国を出よ 大前研一×柳井正
採点:★★☆☆☆
両者の著書を読んだことない人にはおススメ。対談本の割りに2人の掛け合いが少ない・・・
大前研一、柳井正両氏の著書には非常に刺激を受けているので、この2人の共著となれば買わないわけにはいかない。と思ったが、他の著書で聞いたことのある話がほとんど。柳井さんが政治について語っているのはめずらしいけど、モノローグを積み重ねているだけのように感じる。My News Japanの渡邊氏も安易な対談本には手をだすなと言っていたが、、、
両者の著書を読んだことない人にはおススメ。対談本の割りに2人の掛け合いが少ない・・・
大前研一、柳井正両氏の著書には非常に刺激を受けているので、この2人の共著となれば買わないわけにはいかない。と思ったが、他の著書で聞いたことのある話がほとんど。柳井さんが政治について語っているのはめずらしいけど、モノローグを積み重ねているだけのように感じる。My News Japanの渡邊氏も安易な対談本には手をだすなと言っていたが、、、
![]() | この国を出よ (2010/09/29) 大前 研一柳井 正 商品詳細を見る |
とはいえ、何点か興味深い記述もあった。日本の観光資源をもっと活用しろ、という意見はよく聞くが、柳井氏は本当にそれだけでいいのかと問いかける。世界に向かって勝負をかけるビジネスマンの気概を感じる。
大前氏も現在の政治化の政策はもはや「政策」と呼べるものでなく、七夕の短冊レベルであるとバッサリ。
日本発世界を目指した松下幸之助、立石一真、本田宗一郎などとの対比で、両氏とも現代の若者の内向き志向、安定志向を厳しく指摘する。それらの起業家は戦中世代であり、戦後の本当に何もない状況からゼロベースで考えるしかなかったのだろう。日本発世界企業が生まれていないのは団塊世代以降ずっと同じであり、「現代の若者の情けなさ」で現代の若者を責めても仕方がない。国債がデフォルトでもして、何もかもなくならないと変わらないのかも。
極論すれば、もはや日本はビジネスに適した場所ではなくなっているのです。僕は、日本がアジアの”保養所”に成り下がるように気がします。
大前氏も現在の政治化の政策はもはや「政策」と呼べるものでなく、七夕の短冊レベルであるとバッサリ。
民主党のマニフェストを見た時に思ったのは、まるで「七夕飾りの短冊」のようだということです。各議員や支持母体が「こうなればいいな」と望むキーワードだけを書き込んだ”ウイッシュリスト”がぶら下がっているだけです。また、枝葉の部分は見えるのですが、肝心の部分、すなわちこの国をどんな国にしようとしているのかということが、まったく浮き上がってきません。
日本発世界を目指した松下幸之助、立石一真、本田宗一郎などとの対比で、両氏とも現代の若者の内向き志向、安定志向を厳しく指摘する。それらの起業家は戦中世代であり、戦後の本当に何もない状況からゼロベースで考えるしかなかったのだろう。日本発世界企業が生まれていないのは団塊世代以降ずっと同じであり、「現代の若者の情けなさ」で現代の若者を責めても仕方がない。国債がデフォルトでもして、何もかもなくならないと変わらないのかも。
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